
2025年5月9日、欧州連合(EU)は2025年大阪・関西万博において「ヨーロッパ・デー」関連イベントを開催、欧州の結束、創造性、そして共通の価値を祝う活気あふれる1日となりました。この日、世界中から訪れた来場者は、欧州の豊かな文化と長年の日本とのつながりを体験することができました。
公式オープニングセレモニーは、EXPOナショナルデーホール「レイガーデン」で行われ、EUおよびEU加盟国の駐日大使らが出席しました。マレシュ・シェフチョビチ貿易・経済安全保障担当欧州委員が来賓として登壇、EUと日本の関係の深さについてスピーチを行い、「日本との緊密なパートナーシップは、人権、自由、民主主義といった共通の価値、そして多国間主義や公正で開かれた世界貿易体制という共通の利益に基づいています」と述べました。
また、古賀友一郎経済産業副大臣も日本側来賓として登壇し、EUとの関係強化に向けた日本の取り組みを改めて表明しました。
音楽と物語、共有体験を通じて、ヨーロッパ・デーを祝う
一日を通して、万博会場は欧州の音と物語に包まれました。クラゲ館では、好奇心や想像力、歓びを育む朗読会や体験型コンテンツを含む「ヨーロッパの物語」が開催され、子どもたちや家族連れでにぎわいました。また、来場者がEU加盟国の各パビリオンを楽しく巡る「EUスタンプラリー」が同時に実施され、3つ以上のパビリオンを訪れた方には記念品がプレゼントされました。
午後には、「EUユース管弦楽団 吹奏五重奏団」による演奏が行われ、音楽で欧州を旅するひとときが届けられました。若き音楽家たちによるアンサンブルは、スロヴェニア館からフランス館まで、複数の加盟国パビリオンで演奏し、欧州の創造性と協力の精神を来場者と分かち合いました
午後なると、欧州と日本の芸術交流の舞台へと姿を変えたEXPOナショナルデーホールに再び注目が集まりました。幕開けを飾ったのは、ピアノ演奏とリアルタイム映像が詩的に融合する、滑川真希氏とコリ・オラン氏による没入型パフォーマンス「Pianographique」。続いて披露されたのは、人と人とのつながりの感情的・身体的側面を探る、グロリア・ベネディクト氏によるマルチメディア・ダンスパフォーマンス「Breath」。そして日が沈む頃、クリコー・クーシアン とMAYUDEPTHによるエネルギッシュなバックツーバックDJセットが披露され、そのビートとビジュアルで観客を魅了しました。
ヨーロッパ・デーの最後を締めくくったのは、EUおよびいくつかのEU加盟国パビリオンのファサードがEU旗の青にライトアップ。平和、結束、そして欧州統合を支える共通の価値に敬意を表する象徴的な演出となりました。
今後も2025年大阪・関西万博でEUは、コンサート、映画上映、トークイベント、デザイン展など、多彩な文化プログラムを通じて、欧州の豊かさ、創造性そして多様性を紹介し、来場者との交流をさらに深めていく予定です。
詳細
- 発行日
- 13 5月 2025
- 著者
- European External Action Service